微量にウランを含んだ淡い緑色の半透明ガラス素地で、海をイメージし、淡白色の細やかなラインで潮の流れを幻想的に表現。盛り上げのエナメル彩で、立体的に貝と海藻を彩色。またグリザイユ(灰色単彩画)で描かれた海景は、自然と一体となり、優しい時の流れを感じさせるアーティスティックな作品。ストラスブール近現代美術館、ポーラ美術館に同じ意匠の作例が所蔵されている。
サイズ(㎝):高さ20.4 胴部径6.0
サイン:底部にエナメル彩で《Cristallerie d’Emile Gallé/E≠G/Nancy/Modèle et Décor déposés 》
制作年:1889年頃(典拠:“Nancy 1990 Jugendstil in Lothringen,”1980,cat.no.200,p.291.)
技法:ウランガラスの素地に異色溶かし込み、エナメル絵付け、グリザイユ(灰色単彩画)