ヒヤシンス文スフレ花瓶

絢爛に咲き誇る花と肉厚の葉が印象的な生命力溢れる満開のヒヤシンスが見事に彫琢された花瓶。淡黄色の素地と紫色の花とのコントラストが美しさを際立たせている。光にかざすとヒヤシンスがより鮮やかに映し出され、エレガントで甘い馥郁とした香りが恵風にのって漂ってくるよう。
「スフレ技法」を駆使したガレの作品は、より立体的な厚みある装飾を創り、豪華さと迫力さを兼ね備えた作品に仕上がるため、現在でも高い評価を得ている。胴部に陽刻されたサインがヒヤシンスの花の一つに模された粋な演出が垣間みられる作品。※「スフレ技法」:あらかじめ内部に凹凸をつけた金型に肉厚ガラスを吹き込んで彫刻的なハイレリーフ(高浮彫り)を得る、ガラス鋳造技法

サイズ(㎝):高さ30.5 胴部最大径14.0
サイン:胴部下方側面に陽刻で《 Gallé 》
制作年:1920年~1925年に考案された意匠
技法:多層被せガラス、アシッド(酸化腐蝕彫)、スフレ